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Japan Society of Endoscopy and Robotics in Gynecology and Obstetrics (JSERGO)

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理事長のご挨拶

このたび、2026年6月26日の総会におきまして、日本産科婦人科内視鏡・ロボティクス学会の理事長を拝命いたしました。約5,300名の会員を擁する本学会の運営を担うこととなり、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。

本学会は、2026年4月1日、日本産科婦人科内視鏡学会と日本婦人科ロボット手術学会の事業を引き継ぎ、新学会として発足いたしました。2学会については、いずれか一方が他方に加わるものではありません。両学会が、それぞれに築いてきた歴史、理念、制度、人材を尊重し、互いの強みを持ち寄りながら、新たな価値をともに創り出すための対等な合併です。

日本産科婦人科内視鏡学会は、1973年の設立以来、半世紀を超える歩みのなかで、産婦人科内視鏡手術の研究、教育、安全な普及、診療の標準化に大きく貢献してきました。技術認定制度や認定研修施設制度、ガイドラインの整備、学術集会や学会誌を通じた情報発信など、今日の低侵襲手術を支える確かな基盤は、多くの先達のたゆまぬ努力によって築かれたものです。

一方、日本婦人科ロボット手術学会は、2009年の研究会発足以来、婦人科ロボット支援手術の黎明期から、その安全な導入と普及、プロクター制度の確立、教育体制の整備、保険適用の拡大、国際交流に力を尽くしてきました。比較的新しい学会でありながら、時代の変化を的確に捉える先進性と機動力をもって、この領域の発展を牽引してきた歩みがあります。

両学会の歴史の長さには違いがあります。しかし、その違いは決して隔たりを生むものではなく、むしろ新学会の豊かさと可能性の源であると考えています。長年にわたり培われた伝統と、未知の領域に挑み続けてきた開拓の精神を、いずれも等しく大切な財産として受け継ぎ、世代や領域を越えて結びつけていくことが、私たちに課せられた使命です。新学会発足に伴い、過去の歩みを一つに塗り替えるのではなく、それぞれの歴史を正しく記憶し、敬意をもって次代へ伝えていくことも重要であると考えます。

腹腔鏡手術、子宮鏡手術、ロボット手術は、もはやそれぞれが独立して発展する技術ではありません。患者さんに、より安全で、より精緻で、より身体的負担の少ない医療を届けるという共通の目的のもと、互いに学び合い、補い合いながら発展していくべきものです。新たな機器や術式の導入、AIを活用した手術支援や教育、遠隔支援を含む今後の技術革新にも積極的に向き合う必要があります。

しかし、技術の進歩そのものが目的ではありません。革新的な技術を患者さんの利益へ確実に結びつけなければなりません。そのためには、適切な教育と質の保証、安全性の継続的な検証、施設間・地域間格差の是正、そしてチーム医療の充実が不可欠です。また、若手医師が志を持って学び、熟練した術者が経験と技術を惜しみなく伝え、全会員が同じ目標を共有できる環境を整えることも、学会の重要な役割です。

今後、本学会が、臨床と研究、教育と安全、伝統と革新、地域と世界をつなぐ場となり、わが国の産婦人科低侵襲手術をさらに高い水準へ導く存在となるよう努めてまいります。国内外の関連学会や行政、医療機関、企業とも連携を深め、わが国から新たなエビデンスと技術を発信するとともに、その成果を広く社会へ還元していきたいと考えております。

新学会の発足を、単なる組織の「融合」にとどめることなく、お互いが築いてきた歩みを尊重しながら、新しい価値を生み出す「共創」へと発展させていくこと。それが、新たな学会の発足に参加する私たちの責務です。会員皆様の力を結集し、誇りと希望を持てる学会をともに築いてまいりたいと思います。今後とも、温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

理事長 横山 良仁

日本産科婦人科内視鏡・ロボティクス学会

理事長

横山 良仁